大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

 大腸内視鏡査(大腸カメラ)は先端に高性能カメラがついた細いチューブを肛門から挿入して大腸と小腸の一部を観察する検査です。大腸の粘膜を直接観察できるため、便秘、下痢、出血や痛みの原因となる大腸ポリープ、大腸憩室、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、虚血性腸炎、大腸がんなどを正確に診断できます。

 便潜血検査や注腸X線検査といった従来の大腸検査では見つけることが難しかった早期発見が大腸カメラ検査では可能となるため、近年では大腸がんの予防と早期発見に積極的な大腸カメラ検査が推奨されています。

 胃カメラ同様、大腸カメラにおいても、多くの方が「苦しい」「痛い」といったイメージを持っていらっしゃるかもしれません。しかし、大腸カメラも以前に比べると細くしなやかになり、機能的にもさまざまな工夫がなされているので、それほどの苦痛は感じないという患者さまが増えています。 当院では細くて柔らかいカメラをゆっくりと入れていきます。検査時の苦痛はほとんど感じませんので、基本的に鎮痛剤や鎮静剤は必要ありませんが、ご希望の方には軽い安定剤を使用しての検査もおこなっています。

 食生活の欧米化にともない、日本人の大腸がん罹患率は近年増加の一途をたどっています。また、大腸がんは50歳以上に多く、発症のピークは60歳代といわれており、今後日本人の平均寿命が高齢化していくにつれ、大腸がんにかかる患者さんの数も増え、大腸カメラの需要もますます高くなると考えられます。

健診で便潜血検査が陽性、または下記のような症状がある場合は、大腸内視鏡検査を受けられることをおすすめします。是非一度ご相談にいらしてください。

● 便に血がついたことがある  

便秘や下痢を繰り返している  

下腹部の痛みや違和感がある  

身近な血縁者に大腸ポリープや大腸がんの方がいる


『苦しくない内視鏡』のための最新の機器と技術(


当院では、大腸のポリープやがんを早期発見し早期治療へとつなげるため、内視鏡システムはオリンパス製最上位機種EVIS LUCERA ELITE(イーヴィス ルセラ エリート)を導入しています。

内視鏡スコープは、「受動湾曲」「硬度可変」「高伝達挿入機能」などの苦痛軽減を考えた機能を持つ最新の機種(オリンパス社製 PCF-H290I)に加え、婦人科手術などの腹部術後で癒着が想定される患者様には、よりやわらかいタイプの内視鏡(PCF-Q260AI)を使用して苦痛軽減に努めています。

いずれも太くて固いタイプの内視鏡に比べ、挿入時の不快感が大幅に軽減されているのが大きな特徴です。



軽い安定剤の併用(ご希望に応じて)

 検査時の苦痛・不安軽減のため、軽く居眠りをしているような状態で検査を行い、苦痛を感じないようにする方法で、安定剤や鎮静剤を適量注射する意識下鎮静法(セデーション)(※)です(重篤な疾患がある場合や、ご高齢の方にはできない場合もあります)。

検査終了後は、リカバリー室に移動30分から1時間程度ゆっくりお休みいただいています。

なお、安定剤を使用した際には検査後、当日の自動車や自転車の運転はできませんので、来院には公共交通機関等のご利用をお願いしています。

(※)意識下鎮静法(セデーション):通常の内視鏡検査の場合に推奨されている方法です。適切な量の安定剤や鎮静剤で、うとうとするような状態、呼びかければわかるぐらいの浅い鎮静です。患者さんと、ある程度のコミュニケーションが取れるため、安全に検査が行えます。 

大腸カメラでわかる病気

大腸ポリープ、大腸がん、大腸憩室症、潰瘍性大腸炎、クローン病、虚血性腸炎、出血性腸炎、偽膜性腸炎、悪性リンパ腫、カルチノイド腫瘍など

大腸カメラの流れ

1. 検査前

検査前日の昼食と夕食は、事前にお渡しした大腸検査用の食事(クリアスルーなど)または、うどんなど消化の良い軽い食事をしていただきます。

検査の際、お薬の休薬は基本的に不要ですが、血糖を下げるお薬を飲んでいる方は事前の指示に従って必要があるものだけ服用いただきます。

1. 当日

前処置
検査の約3時間前から1.5~2リットル程度の腸管洗浄剤(下剤)を服用し、腸内をきれいにします。便が透明な液体になったら検査可能です。
※腸管洗浄剤はご自宅で飲んできて頂いても、来院されてから院内スペースをご利用いただいてもどちらでも構いません。

※液体の腸管洗浄剤が苦手な方は、水やお茶と一緒に飲む錠剤のほうもお選びいただけます。


検査準備
受付後、更衣室で検査着に着替え、検査直前に腸の緊張をとる薬を注射します。なお、ご高齢の場合などでは、脱水予防の点滴を行う場合もあります。

3. 検査

検査用ベッドに横になり、検査を開始します。

検査の所要時間は、個人差がありますが10~20分程度です。

病変が見つかった場合には、必要に応じて組織を採取して生検を行います。

ポリープが見つかった際には、当院で切除可能な場合はご相談のうえその場で切除することがあり、この場合には検査時間が多少長くなります(当院で対応が難しいものに関しては連携する専門病院を紹介させていただきます)。

検査終了後、全身の状態を確認した後でお着替えいただきます。その後、検査内容をご説明しています。

※安定剤を使用した際には、検査終了後は、リカバリー室で30~60分程度ゆっくりおやすみいただき、安定剤の効果がなくなったら、全身の状態を確認した後でお着替えいただきます。

その後、検査内容をご説明しています。


検査費用(大腸カメラ)初診・再診料は含まれておりません(※1)


1割負担

2割負担

3割負担

内視鏡検査のみ

1,600円前後

3,200円前後

4,800円前後

内視鏡検査+病理組織検査(※2)

3,000円前後

5,800円前後

8,800円前後

+大腸ポリープ切除 1臓器~3臓器(※3)

+6,000~10,000円前後

+12,000~20,000円前後

+18,000~30,000円前後

※1:初診の場合は、別途850円、再診の場合は別途220円(3割負担の場合)が必要となります。また前処置の下剤に別途1,000円前後(3割負担の場合)必要となります。

※2:病理組織検査では大腸の組織を一部採取して、炎症の程度やがん細胞が含まれていないかどうかなどを顕微鏡で詳細に調べます(当院では主に宮城県対がん協会、江東微生物研究所に診断を依頼しています)。必要と判断した場合のみ行います。採取した場所と個数で料金が前後します。また、診断に必要な染色法などを行った場合には別途数百円程度(3割負担の場合)必要になります。

※3:大腸内視鏡検査時に大腸ポリープを切除した際は病理組織検査を行い、がんが含まれていないかどうかや、ポリープが完全に取りきれているかなどを顕微鏡で詳細に調べます(当院では主に宮城県対がん協会、江東微生物研究所に診断を依頼しています)。ポリープ切除は、切除したポリープの大きさと場所(臓器数:直腸、S状結腸、上行から下行結腸)により料金が前後します。

※4:大腸ポリープを切除した際は「内視鏡手術」扱いとなります。民間の保険に加入している方で条件を満たす場合には給付金の受け取り請求が可能ですので、費用の負担が少なくて済みます。   

※5:安定剤を使用する場合の追加料金の目安としては3割負担の方で1,000円程度になります(薬剤、点滴料、酸素使用料などが含まれます)。 

※6:服用中の薬や治療中の病気、当日の健康状態などにより、このほかに事前の採血が必要になることもあります。   

  

 安全・快適・清潔な環境で良質な医療をご提供致します

内視鏡機器・設備を選ぶにあたっては、患者様の安全と苦痛の軽減を第一に考えました。大腸内視鏡は最新の機種並びに、挿入困難例や腹部術後の患者さんにも対応できる機種を導入しました。

検査後の内視鏡洗浄に関しては「消化器内視鏡の洗浄・消毒ガイドライン」に基づき、専用の洗浄室を設け検査ごとに確実な消毒を行っておりますので、安心して検査を受けていただけます

 検査に使われる最新機器

オリンパス社製 最新内視鏡システム(CV-290, CLV-290) 

当院ではオリンパス製のEVIS LUCERA ELITE(イーヴィス ルセラ エリート)を導入しております。観察性能、操作性・挿入性向上を目指した国内向け内視鏡ビデオスコープシステムの最上位機種です。

●オリンパス社製 最新内視鏡スコープ 

大腸内視鏡(PCF-H290I , 径11.3㎜、PCF-Q260AI, 径11.3㎜)

●オリンパス社製 NBIシステム

診断能力の向上を目的にNBINarrow Band Imaging)システムを導入しています。NBIシステムは、通常の観察では発見が困難な病変を見つけることが可能であり、病変の広がりを診断する際にも優れた効果を発揮します。

●オリンパス社製 二酸化炭素送気装置(UCR 

内視鏡検査では胃や腸を膨らませて隅々まで観察しますが、送気(胃や腸を膨らます気体)に二酸化炭素が利用できる機器です。多くの総合病院や専門施設で導入されていて、使用による安全性も確認されています。二酸化炭素(炭酸ガス)は腸管から速やかに吸収され呼気中(吐く息の中)に自然に排出されるため、検査中のお腹の張りや痛みが大幅に抑えられ、検査後もつらいおなかの張りがほとんど残りません。また大腸検査などでは検査中の空気量が最小限に抑えられるため、より苦痛無く短時間での内視鏡検査が可能になっています。腹満や腹痛は、ひどい場合には血圧の低下や徐脈(脈が遅くなる)を起こすことがありますので、この点においても体への負担が少なく安全に検査が行えるため、当院でも積極的に導入しています。        

●オリンパス社製 洗浄用送水装置(OFP2)

消化管粘膜洗浄用の送水装置です。粘液などが付着し観察が十分に出来ない場合に効率よく洗って、観察に適した状態にすることができます。当院では必要に応じてこの機器を使用し、より見やすい状態にして観察しています。

●NIHON KOHDEN社製 生体モニター(VISMO PVM-2701)

簡単な器具の装着で血圧や脈拍、心電図、血中の酸素濃度を観察できます。患者様の体調変化を把握し、安全に検査や治療を進めるため、必要に応じてこの生体モニターを使用します。安定剤や鎮静剤を用いたり内視鏡治療を行う際には、より安全にリラックスして検査・治療を受けていただけます。

ガイドラインに基づいた高水準な内視鏡洗浄・消毒

●内視鏡洗浄・消毒室 

「消化器内視鏡の洗浄・消毒ガイドライン」に基づき、専用の洗浄室を設け、検査室とは別室で十分な換気ができる環境で内視鏡の洗浄・消毒を行なっています。

専用の洗浄シンク、最新の内視鏡洗浄システムを使用し、検査ごとに適切な洗浄および高水準消毒を行い、内視鏡検査による患者間の交差感染を防止しています。

※内視鏡自動洗浄・消毒装置を用いることで、消毒薬への接触機会を可能な限り減らし、窓の開放や洗浄機排気口付近の低い位置(消毒薬の蒸気は空気より重いため)に強力な換気装置を設置するなど、消毒薬の暴露防止対策も行いスタッフの健康・安全面にも配慮しています。 

     

●オリンパス社製 内視鏡洗浄システム(OER-4) 

内視鏡器具の洗浄・消毒は、日本消化器内視鏡学会の「洗浄・消毒ガイドライン」に沿った取り扱いを行なっており、当院ではオリンパス社の最新内視鏡洗浄システム(OER-4)を導入しております。短時間で内視鏡の自動洗浄・高水準消毒が可能です。

検査ごとに確実な消毒を行っていますので、安心して検査を受けていただけます

※患者様にどの内視鏡を使用し、どのような洗浄・消毒を行なったかなどの履歴管理を行い、一層の安全に配慮しております。

●オリンパス社製 超音波洗浄機(ENDOSONIC) 

内視鏡検査関連器具を洗浄する機器で、繊細な部分の洗浄をより確実なものにしています。        

●TAKAZONO社製 高圧蒸気滅菌機(SteriWit) 

内視鏡検査時に使用する処置具や、内視鏡の洗浄に使用する器具などを滅菌・消毒する機器であり、適切な水準に応じた滅菌・消毒を行なっています。

【休診日】

土曜日・祝日・水曜日午後・日曜日午後

日曜日の診療は午後2時まで診療

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医院名
いずみ野村ファミリークリニック
院長
小西 秀知
住所
〒981-3124
宮城県仙台市泉区野村字桂島東1-5
診療科目
内科・消化器内科・内視鏡内科・糖尿病内科・小児科(3歳~)
電話番号
022-342-1537